迷い彷徨った先で見つけた自分の進むべき道〜キャリアキーノート2017〜
僕が務めるGMOペパボの同僚、@hfmが産んだ「キャリアキーノート」という取り組みがあります。キャリアキーノートとは、
先輩の個人史 (キャリア) を紐解いてもらう中で、その根底に一貫して流れる基本的な考え方 (キーノート) を学ぶ場
というものです。要するに「これまで自分が歩んで来た道のりの過程で生成された自分の根幹部分を、他者に共有する “資料” およびその “発表の場” 」だと僕は認識しています。詳しくは@hfmの記事 キャリアキーノートとはなにか をご覧ください。
今年の春、会社に新卒の7期生たちが入社しました。その後の新卒研修の中で、各職種から1名ずつ発表する方式のキャリアキーノートのパートがあり、僕がデザイナー枠として参加できることになりました。今回はそこで発表した内容を掲載します。なんやかんやで公開し損ねてました。僕が学校を卒業し、就職し、そして今に至るまでどんな道を歩み何を得たのかがわかります。
ヒューマンアカデミー、当時は長崎校が出島にあったんです。今はなくなってしまいましたが…。四つ折りにする紙の話、実際に7期生たちがやってみたところ、2/3がその通り中央よりほんの少し上に点を打っていました。残りの1/3は本当の中央に点を打っていたので、 「人間は本当の中央より ほんの少しだけ上を中央と感じるがち」というところでしょうか。みなさんも試してみてくださいね。
社内のことなんてどうでもよくない?のくだりは、「視野が社内だけに留まってどうすんだよ世の中を見ろ、もっと広く見ろ、そして得た学びで社内でぶつかった問題を解決すべきだ」と捉え、ゴニョゴニョ悩む時代は幕を閉じました。最高。誤解を生みそうなワードでしたが、社内のことなんてほっぽり出せ、という意味ではありませんでした。
この資料を作るために過去を振り返って以降時折思い出すのが、恩師の言葉です。
君のポートフォリオは5、6年前の手法だよ
幸いなことに、今僕はデザイナーとして働くことができている。しかし、その実力とは?働けてさえいればいいのか?あの頃とは違う。…本当に?
これから完全に新しく何かをデザインするとする。その結果、もしかしたら今でも5、6年くらい前のレベルのままなのではないか?今の自分は、最大の自分か?見た目だけがデザインではないから、装飾スキルが古いか新しいかとかいうよりも、トレンドだのなんだのとかそんな話でもなく、 「設計」という本当の意味でのデザイン能力は、現時点の自分にとって最大か?
本質的な「デザイン」ということに、新しいも古いもないのかもしれない。ただ、この言葉を思い出すたびに、今の自分が本当の全力なのか、見つめなおします。