考えられる可能性を知る - 多角的に捉える訓練 / freee Design Night in Fukuoka

今年の8月、freee Design Night in Fukuokaでオンライン登壇をしました。リサーチがテーマだったので、デザインリサーチ・UXリサーチに関する考え方についての内容です。相手の声を鵜呑みにしてはいけない、文脈や背景が違えば意味が変わる、先入観に操られないようにまず考えられる可能性をできるだけ捉える、などを解説しています。

ほかの登壇者はおそらく実務的な内容を発表なされるのではと考え、あまりリサーチノウハウ解説において触れられないような内容をまとめてはどうか?というのがこの内容にした背景でした。

イベントの様子

YouTubeにアーカイブが残されているので、イベントの内容にはいつでもアクセスできます。私の登壇は3番目(40:00〜)で、その後はファシリテーターと全登壇者でのディスカッションという形式でした。

2年ぶりの登壇は楽しかったです。他のお二人の発表もとても勉強になるものでした。アウトプットとインプットを両方できるイベントというのはやはりいいものですね。例によって自分の知識を精査し、内容を取捨選択、整頓、余分な情報を削ぎ落とし最終形態に仕上げる、という過程の中で一番恩恵を受けるのは自分自身だなと感じられます。今回の内容では日々の気付きをTwitterにメモし、そのメモ内容をカテゴリ分けして保管しておいたことが大きく役立ちました。ここ数年の自分の学びの結晶、という感じなので、このドキュメントは自分のふりかえり用として今後長く役に立っていくでしょう。油断したらすぐに一つの視点だけで考えてしまいそうになるものです。

気付きと学び

新しい気付きと学びも多くありました。

  • speakerdeck.comは2022年の夏の時点において、Googleスライドで作成・PDF化・アップロードしたとき、スライドの中で太字にしたフォントは、アップロード後は太字にするための枠だけが残り中がスカスカな文字になるようである → つまり太字を使用しなければ、綺麗な見た目のままスライドを公開できる
  • 登壇後、具体的な内容を記載し、スライドのキャプチャのうち内容を伝達できる4枚を添えてツイートすると、外に向けて内容が伝わりやすい
  • ツイートでは作者・リンクなどの情報は絵文字を併用すると識別しやすい

今回得た学びはこの3つです。SpeakerDeckのスカスカ文字は悩みの種だったのですが、発生する理由を把握でき安心しました。ページ下部のTranscriptでも文字化けを起こしていないので、スライド内の文字情報へのアクセス性(視覚に頼らず情報にアクセスできる)も維持されたまま、なにも捨てることなくスライドのアップロードができます。

登壇後、具体的な内容を記載し、スライドのキャプチャのうち内容を伝達できる4枚を添えてツイートすると、外に向けて内容が伝わりやすい

これは以下ようなツイートのことです。

Twitterの性質的に、リンク先に飛ばずとも内容にある程度アクセスできたほうが「内容がよくわからないし、見る価値があるかどうかをわざわざ確認しに行くのが面倒なのでスルー」を軽減できると考えられます。これは日本ウェブデザイン社の羽山さんのやり方を参考にしたものです。

ただスライドのURLがあるということを見逃されやすいのではないかとも考えられるので「ツイートでは作者情報やリンクなどの情報は絵文字を併用すると識別しやすい」という仮説のもと、以下のツイートを参考にリンクには絵文字を添えていこうと思います。

以上、とても有意義なイベント参加となりました。イベントを企画してくださったfreeeさん、ありがとうございました。